知っているようで知らない花粉症
日本人の5人1人は何らかの花粉症状を自覚していると言われ、毎年春先に人々を苦しめている花粉による様々なアレルギー症状。
その割合は今も増加し続けており国民病と言っても過言ではないほどポピュラーなものとなりました。
症状は人により、特に対策をしなくても我慢できるものから、薬の服用が無いと日常生活に支障がでる程度のものまで様々です。
また、花粉症というと鼻炎や目のかゆみを一番に思い浮かべる人が多いと思いますがそれ以外にも肌荒れや喉の不調、頭痛や発熱、おなかの不調など全身を通して実に様々な症状が現れます。
毎年春先に風邪をこじらせて病院へかかっている傾向がある人の中には実は知らないうちに花粉症を発症していたという話もよく耳にします。
身近な疾患ではありますが、意外と知られていない花粉症の起こる原因とメカニズムについてここで少し整理しておきたいと思います。
■主な症状
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、充血、皮膚の痒み、咳、喉の腫れ、痰、頭痛、倦怠感、お腹の不調、熱感・・・など
症状を見るとまるで風邪をひいたのかと勘違いしてしまいそうなものばかりです。
なぜ、花粉症が風邪の症状とこれほど似ているのかはそのメカニズムを知るとよくわかります。
■花粉症のメカニズム
花粉症はたくさんあるアレルギー症状のうちの一つで、体内に異物が侵入してきたときにそれを体外へ排出し、撃退するための免疫機能が過剰に働いてしまったために起こるものです。
花粉が目や鼻から体内に侵入するとリンパ球が花粉を異物として認識し、IgE抗体と呼ばれるものを作り出します。
このIgE抗体は体内の肥満細胞と呼ばれるものにくっつくことによりアレルギーを引き起こすヒスタミンを生成します。
この免疫の仕組みが有害な症状を引き起こすウィルスに対して作用するものが風邪、有害ではない花粉に対して過剰に反応してしまうのが花粉症です。
つまり、花粉症の症状が風邪とよく似ているのは原因物質が違うだけで体の反応としては同じことが起きているからなのです。
生活する上でできる工夫
本来であれば花粉症になる前に予防ができればよいのですが、症状がないうちからいつか発症する花粉症を気にして生活することは現実的には難しいのではないでしょうか。
多くの人は、特に花粉を気にせず生活する中で、ある日突然鼻や目などのアレルギー症状に悩まされることでいつの間にか花粉症デビューをしてしまうのです。
軽度の場合は特に対策をせずとも花粉のシーズンを乗り切ることができますが症状が進むと、日常生活に影響が出はじめます。
できるだけ辛い思いをせず花粉シーズンを乗り切るために出来ることにはどのようなことがあるでしょうか。
まずは生活する上でできる工夫について紹介したいと思います。
■花粉飛散情報をチェックし対策したうえで外出する
屋内よりも屋外で花粉にさらされる率が高くなることから外出予定のある際にはあらかじめ花粉飛散情報に注意することが対策をするうえで有効です。
近頃は天気予報と合わせ時期になると花粉に関する予報が出ますので、天気と一緒にチェックすることをお勧めします。
また、大手気象予報会社も花粉に関する日々の予報など情報を提供しています。
携帯のアプリでも花粉予報を提供しているものがありますので、このようなものを活用することで対策の意識付けをすることができます。
情報収集をした上で、外出予定日の花粉の飛散量が多い場合には次のようなことに気を付けて対策をしてみましょう。
・帽子、マスク、眼鏡、マフラーなどを活用し粘膜や皮膚が花粉に触れることをできるだけ避けるようにする。
コートはナイロンなどの表面がつるつるした素材のものを選ぶことで衣類に付着するのを防ぐことができる。
・室内に花粉を持ち込まないために、玄関などに粘着テープを用意し衣服についた花粉を吸着し、取り除いてから入室する。
※衣服をはたいて花粉を払う方法は花粉を飛散させ、粘膜から体内に取り込んでしまう原因にもなるため現在は推奨されていない。
・表面にさらされていた皮膚に花粉がついている場合があるため、手洗いうがいに加え洗顔をするのも効果的。
可能であれば、そのままシャワーなどで髪や体に付着した花粉も洗い流す。
■洗濯物の干し方に気を付ける
花粉症の時期には、外干しを控えているという人も多いのではないでしょうか。
しかし、すっきり乾かず洗濯物が匂う、片付かない、など部屋干しによるデメリットも多く花粉の時期症状を我慢して外に干しているという人も多いのではないかと思います。
洗濯物は実は干す時間を工夫することで花粉の付着を大幅に減らすことができます。
まず、大切なのは洗濯物を出す時間。
洗濯物を干す時間は午前7時~11頃がベストです。
花粉の飛散量は正午頃を中心に一日のピークを迎えます。
洗濯したての状態ほど花粉を多く吸着する性質があるため、花粉の飛散が落ち着いている朝のうちに洗濯物を出し増えてくる頃取り込むのがおすすめです。
それでもまったく花粉がつかない、ということはありませんので取り込む際にはやさしく花粉を落としてから取り込むようにしてください。
■部屋の換気の仕方を工夫する
室内へ花粉を持ち込まないことは症状の緩和に対し有効な対策であると常識的に考えられています。
ですが、窓を開けずに換気を行わないという対策はかえって室内の花粉量を増やしてしまうことになります。
花粉の時期には時折窓を開けて室内に持ち込んでしまった花粉を空気の流れとともに外へ出すことを心がけてください。
その際のポイントは次の通りです。
・窓を開ける時間は花粉の飛散が少ない午前中の早い時間にする
・窓は10センチ程度開ける
・レースのカーテンを閉めた状態で換気する
■空気清浄機を使う
近頃は性能の良い空気清浄機が多く登場していて埃やハウスダストだけではなく花粉やPM2.5にも効果が期待できるものがあります。
一台持っていると花粉だけではなく様々な有害物質に対して対策ができます。
■目や鼻のセルフケアを行う
花粉の症状があり目や鼻が炎症で辛いときには毎日のセルフケアで症状を緩和させることができます。
・目のケア
粘膜に付着した花粉を洗い流すことは症状の緩和に有効ですが、水道水で直接洗浄することはお勧めしません。
塩素が含まれている水道水は目の表面を傷つけて涙の持つ作用を弱めてしまう可能性もありますので、花粉の洗浄にはドラッグストアなどで手に入る専用の洗浄液や目薬を使用しましょう。
また、痒みではれぼったくなったり熱を持ったりしている場合には、よく冷やしたタオルやガーゼをまいた保冷材で冷やすことで症状を和らげることができます。
・鼻のケア
物理的に鼻の粘膜に付着した花粉を洗い流すことも目のケア同様に効果があります。
この場合にも、水道水を使用するのではなくデリケートな粘膜のケアとして生理食塩水を使用することがポイントです。
鼻に水が入るとツーンと不快な痛みが生じることがありますが、これは鼻に侵入した水分と体液の浸透圧が異なることが原因です。
痛みのない安全な鼻うがいのためにも人間の体液と同じ浸透圧である0.9%の生理食塩水を使用するのが正しい方法です。
※0.9%生理食塩水の作り方
- きれいな水を一度鍋などで沸騰させ、人肌程度になるまで冷ます
- 1ℓの水に対し9gの塩を溶かす(500mlなら4.5g)
こうして作った生理食塩水は、できれば鼻うがい専用の注射器にて鼻腔内に流し込むのが安全でやりやすい方法ですが、もし手に入らない場合には100円ショップなどで手に入る先に細いノズルがついたドレッシングボトルなどを代用することもできます。
洗浄を行う際は鼻腔内をノズルの先で傷つけたりしないよう十分注意し行ってください。
耳鼻科や眼科などで相談する
花粉症に悩む人が選択する対処法の中で実は意外に多い、自己判断と自己解決。
症状が大したことないから・・・我慢できるから・・・薬に頼りたくないから、と花粉症の時期を特に何の対処もせず我慢で乗り切るという手段を取る人がとても多く、季節ごとにきちんと治療に通っている人が全体の3割程度というデータもあるようです。
春先など、期間限定の場合が多い花粉症ならではの特徴ですが、実際には治療をせず過ごすことがその後の体調に影響を及ぼすなど一時のことで済まない場合があるため自己判断は注意が必要なのです。
花粉症の最大の症状としてくしゃみ、鼻水など鼻粘膜の症状があります。
鼻の粘膜には外部からの異物の侵入を防いだり、においを感じるための細胞が存在しています。
花粉症の時期この粘膜が炎症を起こすことで通常働いている鼻の機能が低下しますが、治療をしないでいることで花粉症の時期が過ぎても鼻腔に膿がたまって鼻の悪い状態が続く副鼻腔炎が長引くなど様々な影響が心配されます。
においがわかりづらくなる、耳の聞こえが悪くなる、鼻の症状から中耳炎に発展するなど鼻の症状を発端にその他の問題に波及することが考えられます。
鼻の状態が悪いことは、風邪にかかりやすくなるなど体のバリア機能低下に繋がり連鎖的に余計な病気にかかりやすくなる心配も出てきます。
病院で相談し症状をコントロールすることは、花粉の時期を快適に過ごすだけではなく、その後にも影響してくる合併症のリスクを減らす意味でも大切なことだと言えそうです。
耳鼻科で相談すると主に次のような治療を受けることができます。
・薬物療法
耳鼻科で受けられる最もよく行われる治療法で、次のような薬の処方があります。
抗アレルギー薬・・・アレルギー反応を抑制することで症状が現れるのを防ぐ
抗ヒスタミン薬・・・鼻水やくしゃみなどの症状を軽減させる
ステロイド薬・・・アレルギー反応による粘膜などの炎症に対する抗炎症効果
・減感作療法
花粉症の原因になっている物質を、少しずつ体内に取り入れることによりアレルギー反応が過剰に起こる状態を免疫的に起こりにくい状態に改善する治療法です。
・外科的治療
外科的治療の代表的なものにレーザーを照射し鼻粘膜を凝固させることで症状を緩和するというものがあります。
くしゃみ、鼻水、鼻づまりに効果があるこの治療法は施術時間が30分程度で日帰りで行うことができるため、日常生活にも影響が少なく外科治療の中でも負担の少ない治療法と言えます。
費用については診察の上、手術適用の診断がつけば3割負担で済み多くの病院が窓口での負担を初診時の費用3000円前後、手術費用9000円前後としています。
効果については個人差もありますが、2年ほどで再手術が必要になるケースが多く長い人だと5年効果が持続したというケースもあるようです。
食生活を見直す
耳鼻科など病院にかかった場合の対処法ではお薬を使った方法で症状を緩和改善することをお伝えしてきましたが、どうしても病院でもらう処方薬に頼りたくないという方は食生活の見直しによる症状の緩和を試してみるのも一つの方法です。
(ただし、日常生活に支障があるような重症ケースの場合にはきちんと医師の診断を受け治療をすることをお勧めいたします)
意外にも花粉症の増加には、食事の欧米化が影響をしているということが知られるようになってきました。
欧米型の肉中心の食事やアルコールを多く摂取することにより腸内環境が悪くなることが花粉症の症状が悪化することにもつながっているのだそう。
このことを踏まえ、控えたほうが良い食習慣と取り入れるべき食べ物について見ていきましょう。
控えたほうが良い食習慣
・肉食中心の高脂肪食
脂肪類は腸内の悪玉菌を増やす原因になり、体にとって有害な物質を作り出します。
この腸内環境で悪玉菌が増えることがアレルギーに対し過敏な状態を作り出し症状を悪化させる原因となります。
・アルコールの摂取
アルコールを摂取した際に肝臓内で生成されるアセトアルデヒドという物質はアレルギー症状を悪化させると言われています。
花粉症の時期、少しでも症状を緩和させたいと考えるならお酒を控える、休肝日を設けるなどしてアセトアルデヒドを体内で作り出さない工夫も有効と言えるでしょう。
摂取することで症状の緩和が期待できる食べ物
・ヨーグルト
体の免疫力に関する機能はその60%を腸が担っていると言われています。
つまり、ヨーグルトの持つ乳酸菌の力で腸内の環境を整えることで免疫機能が整い、花粉に対する過剰反応に効果があるとされています。
・食物繊維
バナナやきなこ、ゴボウ、ニンジンなどの根菜類、海藻類など食物繊維を多く含む食品を積極的に摂ることで乳酸菌同様腸内の環境が整い、免疫機能が整います。
同時にオリゴ糖を摂取することでより高い効果が期待されると言われます。
・甜茶
甜茶に含まれるポリフェノールはヒスタミンの過剰分泌を抑制する効果があり、ヒスタミンが原因で起きる、鼻水、くしゃみ、粘膜の痒みなどの花粉症の症状を抑制する効果があるとされます。
また、シクロオキシゲナーゼという甜茶に含まれる成分は抗炎症作用があり花粉症以外にもアトピーや蕁麻疹などアレルギー反応全般に効果があるとされています。
まとめ
ここでは、花粉症になってしまった場合の対処法をご紹介してきましたが、本来であれば花粉症にならないような対策を取ることがベストです。
まだ花粉症になっていない人も、なってしまった人も実は基本の対策は同じです。
免疫を正常に保つために腸内環境を整えるためのバランスの取れた食生活、睡眠、適度な運動を心がけ体全体を健康的に保つことで花粉症の発症の予防、すでに出ている症状の改善の両方に効果が期待できます。
生活を整え免疫が整ったことで花粉症の症状が出なくなったという例もあるようなので是非心がけていきたいものです。
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