聞いたことありませんか?
「コンビニ弁当は1週間経ってもカビが生えてこない」
通常、お弁当はそんなに長く持ちません。
自分で作ると、常温だとだいたいその日のうちに食べてしまわないと、傷んだり腐ったり、食中毒の危険性もあります。
ではなぜ、コンビニ弁当は日にちが経ってもそのままの状態を維持できるのでしょうか?
それは、防腐剤が使用されているためです。なんだかそれを聞くだけでも防腐剤って体に悪そうですよね?
今回は、防腐剤とは何か?そして食べ続けるとどうなるのか?について詳しくお伝えします。
防腐剤とは?
防腐剤についてお話する前に、まずは食品添加物についてご説明しましょう。
食品添加物とは、食品の見た目をキレイにしたり、食品を長期間保存できるようにするために使用されるものです。
食品添加物には以下のようなものがあります。
■製造用材…食品製造や加工過程で必要なもの
■着色料・甘味料・香料…食品の見た目や風味を良くするためのもの
■栄養強化剤…食品の栄養を強化するためのもの
■保存料・酸化防止剤…食品を長期間保存できるようにするためのもの
そして、この保存料の1つとして「防腐剤」というものがあるのです。
防腐剤は、微生物の侵入・発育・増殖を防ぎ、腐敗や発酵が起きないように使用する薬剤のことです。
一言で防腐剤といっても様々な物質がありますが、使用できる食品添加物は、原則として厚生労働大臣が指定したものだけです。
純度や成分についての規格や、使用できる量などの基準も定められています。
また、食品に使用した添加物は、すべて表示しなくてはなりません。表示基準に合致しない物の販売等は禁止されています。
表示義務があるのなら自分でチェックできるから安心かなと思いがちですが、「キャリーオーバー」と呼ばれる食品添加物もあります。
これは、その食品の製造過程では使用されないけれども、原材料の製造・加工の過程で使用されて、最終食品に効果を発揮できる量より明らかに少ない場合は、表示が免除されるというものです。
つまり、表示されていないから食品添加物が入っていないというわけではないのです。
それに、コンビニ弁当を1つ食べるだけなら大丈夫かもしれませんが、食べ続けるとどうなるのでしょうか?
添加物が体に蓄積していく…なんてことはないのでしょうか?
コンビニ弁当を食べ続けるとどうなる?
防腐剤の1つに、ハムやソーセージなどに多く添加される「亜硝酸ナトリウム」があります。
これは、食肉の色をいつまでも美味しく見えるように保持することができたり、ボツリヌス菌などの細菌の生育を抑え、腐敗を防ぐ働きをします。
一方で、亜硝酸ナトリウムは肉や魚に含まれる「アミン」と化合すると、「ニトロソアミン」を生成します。この「ニトロソアミン」は強力な発がん性物質です。
そのため使用する際の上限値が厳しく設定されてはいるのですが、この事実を知ってしまうと、危険性が高いものを積極的に食べる気分にはなりませんよね。
実際、防腐剤を始めとする食品添加物の危険性は厳密には分かりません。
それは、世の中には、排気ガス・工場の煙などによる大気汚染、産業排水や生活排水などによる水質汚濁など、様々な問題が渦巻いているためです。
食品添加物のみが体にどう悪影響を及ぼすのかを科学的に実証するのは非常に困難です。
ただ、私たち人間がコンビニ弁当のように食品添加物を含む食べ物をよく口にするようになってからというもの、ガンやアレルギー体質、アトピー性皮膚炎、障害児、不妊などが増え続けているのは事実です。
できるだけ採れたままの状態の食べ物を口にするのが一番ではありますが、なかなか難しいことです。
せめて、食品を購入する際には表示を確認したり、食品添加物の多く含まれるコンビニ弁当などは避けるなど、個人個人で対策をしていくのが食の安全を確保するのにはベストな方法なのかもしれません。
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