アメリカのスーパーのイメージ
アメリカのスーパーマーケットと聞いてどのようなイメージが浮かびますか?
日本では1999年にアメリカのコストコというスーパーマーケットが初上陸し、海外へ行ったことのない人でもアメリカのスーパーマーケットってとにかく売り場も商品のサイズも非常に大きく日本のスーパーとは様々な点で違いがあると感じているのではないでしょうか。
私自身、調べてみる前にはアメリカのスーパーに対し次のようなイメージがありました。
・大量生産、大量消費
・レンジを使った簡易調理が出来る食品が豊富
・着色料や保存料などの添加物を使用した食品が多い
・農薬に対する規制が緩い
ですが、実際には決してイメージどおりではなくオーガニックにこだわったスーパーマーケットが存在するなど食に対する選択肢が幅広い一面が見えてきます。
一方、食に対して意識と安全性共に高いイメージのある日本ですがCMなどで一般的に知られるようなオーガニック専門のスーパーなどは存在せず、そういった食品を扱っているのはごく一部の専門的業者のみとなっています。
また、生産者の数自体も限られているため手に入れるのが容易でなかったり選択肢も多くはありません。
オーガニックとは
アメリカにおけるオーガニック市場についてご紹介する前にそもそもオーガニックの定義とは一体何なのか見てみたいと思います。
オーガニックは、日本語に訳すと「有機」という意味ですが、もともとは肥料に対して使われていた言葉であり化学的なものではなく家畜の糞であったり食べかすなどを微生物の力で分解した堆肥を使用し栽培した農作物が「有機栽培」とされていました。
ですが、最近では有機肥料を用いて栽培されたというだけではなく化学肥料や合成的に作られた農薬を使用しない、より限定的な栽培方法を指して使われるようになってきています。
日本ではオーガニックや有機栽培の基準を農林水産省で定めていてその基準を満たしていないものは「オーガニック」を名乗ることが出来ません。
日本でのオーガニックの基準は厳密には細かく規定がありますが、要約すると次のような基準によって認定されています。
■ 化学的に合成された肥料および農薬の使用をしていないもの
■ 遺伝子組換え技術を利用していないこと
■ 播種(はしゅ:種まきのこと)または植付け前の2年以上の間、有機肥料での土づくりを行った田畑で生産されていること
また、アメリカでは、農務省(USDA:United States Department of Agriculture)と言う機関の傘下である全米オーガニックプログラム(NOP:National Organic Program)という制度にがあり、オーガニック食品の認証はこの制度に基づきおこなわれています。
このNOPではオーガニックを次のように定義しています。
■ オーガニックは認定された方法で生産された食品、あるいはその他の農業製品の事を指す表示用用語である
■ 認定された手法とは資源の循環を育み、生態系のバランスを整え、生物多様性を保護することが可能な、文化、生物、機械を使用して行う農法を取り入れたもの
■ 合成肥料や下水汚泥、放射線照射、遺伝子操作をしていないもの
細かい規定を見れば違いはあるかもしれませんが、どちらも科学的に合成されたものを使用しない方法で、環境に配慮しているという点で共通の概念があるように感じます。
日本はオーガニック後進国
食料の自給率が低く多くを海外からの輸入に頼っている日本はオーガニック食材の普及に関しても欧米各国に比べ遅れをとっています。
日本でオーガニック食材を手に入れたいと思ったとき一般消費者はどこに購入に行けばよいでしょうか。
すぐに思いつかなかったので調べてみると、確かにオーガニックを専門に扱いチェーン展開をしている店舗があるものの大部分が都内や大きな都市に店舗を構えているといった印象で、近くにそのようなお店がない人は通信販売などで送料を掛け、品物を実際に手にとって見ないまま注文をせざるを得ない状況です。
毎日のように買い物に行く近所の大型スーパーなどでは、安定的にオーガニック食品を手に入れることは難しいと言うのが正直な印象です。
例えばアメリカでは農産物全体のうちオーガニック認証を受けたものの割合が5.0%であるのに対し、日本はわずか0.25%。
世界的に見てもオーガニック栽培の農作物の生産は低い水準であり、まだまだオーガニックというカテゴリーの敷居が高いことをうかがわせます。
そもそも、日本で生活していてオーガニック食材を手に入れようとするとき、私たちはどのように購入すればよいのでしょうか。
スーパーへ行って有機栽培の野菜や果物を手に入れようとしても、たくさん売られている商品の中に特別感たっぷりに「有機栽培」というラベルが貼ってある野菜や果物を目にすることもありますが、それもほんの一部であり、オーガニックで手に入らない食材の方が多いのが現実です。
オーガニックの食材の品揃えが豊富で、選択肢の多いスーパーとなるとごく限られた一部の店舗のみの取り扱いであったり、通信販売を利用するしか方法がありません。
いつも使っている近所のスーパーで毎日食べる食材をすべてオーガニックで手に入れようとすることは不可能に近いと言って過言ではないと思います。
また、体や環境にいいことは分かっていてもオーガニックではないものに比べ価格が高く日常的に購入するにはコスト面で厳しいということもオーガニックの消費が進まず、それらを栽培する農家が増えない原因ともいえます。
なぜ、オーガニック栽培の農作物はそうでないものに比べ価格が高いのでしょうか。
オーガニック、と名乗るためには農林水産省が定めた厳しい基準をクリアする必要があります。
その厳しい基準をクリアするためには簡単に害虫を駆除する農薬を使ったり、作物の育ちを促進する化学肥料などの使用ができません。
その分、手間ひまをかけることや科学的な農薬や肥料を使わない工夫が必要となりコスト面でも収穫量の面でも割高になってしまいます。
それだけではなく、そもそも苦労して作ったオーガニックの農作物に国から認められた証である「有機JAS認定マーク」をつけて販売するには、年間10万〜20万円の費用を必要とします。
このように手間がかかるだけではなく、消費者の手に届くまでに多くのコストもかかっているのが日本のオーガニックの実態なのです。
アメリカと日本のスーパーの違い
一方、アメリカのスーパーマーケットについて調べてみるとオーガニックの取り扱いが豊富な大型スーパーマーケットが多く存在し、日本と比べると販売されているものの種類も売り場面積も圧倒的に大きいことが伺えます。
例えばアメリカの一般的なスーパーでは陳列されている商品のうちパッと見、半分くらいの商品にオーガニックのものがあるという印象。
あくまで一般的なスーパーでの話です。つまり、わざわざオーガニックを扱っているスーパーへ行かなくても日常的にオーガニックが手に入りやすい環境であることがわかります。
また、オーガニックだけではなく、
■ トランスファットフリー
■ NO MSG(グルタミン酸ナトリウム)、
■ NO GMO(遺伝子組み換え食品)、
■ グルテンフリー、
■ ラクトース(乳糖)フリー
と言った日本においてはまだ馴染みの薄い表示の商品の取り扱いも当たり前。
日本においては使用の有無に関してあまり重要視されることの無いうま味成分の添加についてもアメリカでは当たり前のように記載され、使用されていないものがよりナチュラルなものとして選択されています。
色味が強く、ジャンクな食べ物が多く売られているイメージのアメリカのスーパーですが、そういった食べ物だけではなくオーガニックや無添加にこだわった商品も同等に通常の店舗で扱われていて、こだわった食材の選択肢が広いというのが印象です。
アメリカの一般的なスーパーで手に入るオーガニックの食品には次のようなものがあります。
ソーセージ、ハム、ベーコンなどの加工肉
(原材料例:豚肉、水、香辛料、塩、砂糖、にんにく、たまねぎ、黒糖、海塩、セロリジュース、有機ターキー、全体の2%以下の海塩、セロリパウダー、有機サトウキビ砂糖、有機オニオンパウダー)
ポテトチップス
(原材料例:有機じゃが芋、有機植物性油、海塩)
チョコレート
(原材料例:カカオ豆、サトウキビ砂糖、ココア、遺伝子組み換えでない大豆レシチン、牛乳(全体の0.1%以下))
オーガニックコスメ
(原材料例:有機栽培ハーブ、エタノール、水、植物オイルなど)
一部をご紹介しましたが、それ以外にもとにかく飲み物であったり、農産物であったり、簡便的な冷凍食品にいたるまでほしいと思った食材でオーガニックのものが手に入らないことは無いと言うほど日常的な食材に関しては網羅されています。
日本のスーパーで、これらの食品を買う際にオーガニックのものを見つけることは出来るでしょうか。
一部、農作物に関しては「有機栽培」と表記されるものを時折見かける気がします。ですが、ハムやウィンナー、ポテトチップや冷凍食品は・・・?
私自身は近所のスーパーでこれらのオーガニックにお目にかかったことがありません。
また、通常のスーパーでの取り扱いもさることながら大手のスーパーマーケットの中には特別オーガニックや無添加にこだわったナチュラル思考の食品を中心に扱っているところもあります。
アメリカでもオーガニックスーパーと言えば・・・と言われるくらい有名なのが
「Whole Foods Market(ホールフーズマーケット)」です。
野菜やフルーツなどの農作物はもちろんのこと、精肉や卵などの生鮮食品などもオーガニックの商品が並び売り場面積の広さや、取扱商品の多さからオーガニック愛好者にも人気の高いスーパーです。
このホールフーズマーケットは様々な商品を展開する自社ブランドを持っているのですが、その自社ブランド製品の中にもオーガニックのものがたくさんあり、価格を抑えてよりナチュラルなものを提供できるような企業努力も見られます。
日本でも一部の大手企業が自社ブランドを持っていて様々なオリジナル商品を出していますが、オーガニックに特化した商品はあまり数が多い印象ではありません。
中には時折、オーガニックや原料にこだわったオリジナル商品を見かけることもありますが、やはり一般的な商品に比べ価格が高く内容量もかなり少ないなど、日常的に手にするには経済的ではない印象です。
また、特にオーガニックのもので日本でもこういう商品がもっとあったらいいのにと思ったのはベビーフードです。
アメリカで販売されているベビーフードは日本と比べても種類やメーカーなど規模が非常に大きいのが特徴ですが、その多くがUSDAのオーガニック認証を受けている商品なのだそう。
使用されている野菜や果物が無農薬である、という以外にも味付けに使用されている調味料にいたる全てがオーガニックという徹底した商品が目立つのも大きな特徴です。
もちろん、添加物や着色料の使用なんて一切なし。それどころか塩や砂糖の使用まで控えている徹底的に健康的でナチュラルなベビーフードが手に入ると言うから驚きです。
これなら、自分で手作りする以上に安全で健康的なのではないかと思えるくらいです。
一方、日本でドラッグストアでベビーフードを購入しようと思ったらどうでしょうか。
思い浮かぶメーカーは大体3社から4社くらい。ましてやオーガニックの商品を手に入れようと思ったら一般的なドラッグストアやスーパーではまず難しいですよね。
時々、多くの商品に混ざってオーガニックの商品を見かける機会があったとしてもほんの数種類、一般的なものに比べ価格も割高でやはり日常的には使えないというのが日本での現状です。
今回、アメリカのオーガニック事情を調べてみるまで正直、パッケージに横文字が並んでいるだけでなんとなく添加物や着色料などがたくさん使用されていて体に良くないというイメージを持っていました。
でも、それは海外の商品で表示を読むことが出来ず、中身が良く分からないことから生じる先入観であったことに気づきました。
ふたを開けてみれば、アメリカのスーパーでは多様なニーズに応えるため、ジャンクな食べ物の扱いと同じくらいオーガニックなどナチュラルなものに徹底的にこだわった商品も多く扱っていることが分かります。
一方で、日本のスーパーで手に入るオーガニック食品は生鮮食品から加工品にいたるまで圧倒的に少なく、また価格が高いために普及しないという事実も見えてきます。
日本で生活するうえで本当に安全な食べ物を手にするにはどうしたらよいか、どのような工夫が出来るかということを単なるイメージで判断するのではなく実際に学んで実践していきたいと感じた今回の調査でした。
食に関心の高い方におすすめの『ベジセーフ』
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