気軽に食べられることで手を出しやすいファーストフード。体に悪いとは知っていても、忙しい毎日を過ごしていると、手軽に楽に食べられ安価であるファーストフードで、ついつい食事を済ましてしまいがちです。しかし、ファーストフードを食べ続けることで健康に及ぼす悪影響は、たくさんあります。その危険性を再認識して、現在の食生活を見直しましょう。
赤ちゃんにも影響する!?
ファーストフードが体に与える悪影響は、肥満や糖尿病を始め、心臓病のリスクを高めるなど身体的な害から、鬱状態や無気力な状態を引き起こし、さらには自殺の原因の一つにもなると言われており、様々な危険性が指摘されています。
また、妊娠中にファーストフードを食べることで、お腹の中にいる赤ちゃんにも悪い影響を与えてしまうと言われています。その一つに、赤ちゃんが過食症になってしまう危険性が挙げられます。
これは、オーストラリアで行われた研究によって分かったことで、母親を介してファーストフードに触れた赤ちゃんは、脂質や糖質を多く含む食事をした時に出るオピオイドというドーパミン物質の信号経路が、「鈍感」になる傾向があるそうです。
オピオイドの経路が鈍感になると、通常よりも満腹感が得られにくく、十分なカロリーを摂取しているにも関わらず、脳が「満足していない」と判断してしまい、必要以上に食べ過ぎてしまうことになります。そのため、妊娠中のファーストフードの摂取は、赤ちゃんを過食症にしてしまう危険があると言われています。
また、赤ちゃんのアレルギーの原因と、ファーストフードの関係性についても指摘があります。日本人の母親と子供を対象にアンケートを行い、妊娠中の食事内容と子供の健康状態との関連を調べたところ、妊娠中にベータカロテンやビタミンEを多く摂取できる野菜や果物中心の食生活をしていた母親の子供は、湿疹やぜんそくにかかる割合が低かったため、野菜や果物中心の食生活がアレルギー予防になる、という結論が出ました。
この結果から、ファーストフードを食べることは、赤ちゃんがアレルギーを発症する原因の一つになると考えられています。
食べた人自身に恐ろしいリスクを与えるだけでなく、赤ちゃんにまで悪影響を及ぼしかねないファーストフード。心臓病に関しては、週2回以上ファーストフードを食べることで、なんとリスクが56%も高まると言われていますが、その他の影響についても、食べる頻度が多いほどリスクは高まるでしょう。
添加物が招く問題
「腐らないハンバーガー」というものを聞いたことがあるかもしれませんが、ファーストフードには保存料など大量の添加物が入っています。化学調味料や防腐剤、人口香料、合成甘味料、合成着色料など、その種類は数え切れないほどです。
添加物の中には、発ガン性や毒性を持つものもあり、添加物そのものの危険性はもちろんですが、さらに添加物は、ファーストフードを高カロリー・低栄養なものにしてしまう手助けをしています。
食品を提供する企業は、美味しいものを提供しなくてはいけませんが、ファーストフードの企業は、利益を出すために、カロリーが必要以上に多いものを生産しがちです。
それぞれの企業は、何度も食べたいと思わせるような、塩分や砂糖、脂肪の組み合わせを研究し、それが脳に刺激を与えており、ファーストフードは中毒性を持っています。そして、過剰なほどの砂糖や油が使われているにも関わらず、美味しいと感じてしまうものを作れるようにしてしまう要因の一つが「添加物」です。
カロリーは高いのに栄養が低い「見せかけの美味しさ」を提供し、それを食べ続けることで、様々な病気を引き起こします。
ファーストフードとの付き合い方
ファーストフードを食べることの悪影響を見直してみると、改めてそのリスクの高さを感じます。
私たちの周りにはファーストフードが溢れていて、なかなか断ち切ることが難しいかもしれませんが、危険性を侮ると取り返しのつかないことになりかねません。
いま自分がどれくらいファーストフードを食べているのか食生活を見直し、まずは頻度を減らすことから始めてみてはいかがでしょうか。
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