農薬の種類や残留農薬について正しい知識を持っておきましょう

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小さなお子様を持つご家庭や、食の安全に対して敏感な方々が増えて来たこともあり「残留農薬」という言葉が広く認知されるようになりました。「残留農薬=人体に害である」というイメージを持っている方がほとんどだと思いますが、人体に本当に害があるのか、具体的にどのような薬剤が使用されているのかなど、詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか。
農薬についての基本的なところから、厚生労働省が定めている「ポジティブリスト制度」とはどういうものなのか、そして農薬の使用の是非についてまで、今回は「農薬」と「残留農薬」に焦点を絞って詳しく解説します。

残留農薬とは?

まずは、残留農薬とはどのようなことを指すのかからお話ししましょう。
残留農薬とは、野菜を生産する過程で、散布によってまたは近隣の圃場(ほば=畑)からの飛散などによって農薬が野菜に付着する、あるいは土壌に残っていた農薬が野菜に移行するなどして、市場に流通してからも野菜や食品に農薬が残っていることを意味します。

農薬の種類にはどんなものがある?

一言で農薬と言っても、実は非常に多くの物質が使用されており、日本に限れば登録されているだけでも500種類以上、登録されていないものを含めるとその倍以上になると言われています。これらの総称を「農薬」という一言で括っているというわけです。
農薬は、その薬剤や含まれている物質によって特徴が異なり、野菜の内部にまで浸透しているケースこそ少ないと言われてはいますが、例えば野菜を病気から守るなどの目的で使われる殺菌剤などは水に溶けやすく、主に野菜の表面に残留しています。
また、害虫を防ぐなどの目的で使用される殺虫剤などは油に溶けやすく、野菜の表面ではなく下層にあるクチクラ層と呼ばれる部分に残留しているとされています。

*クチクラ層とは?
クチクラ層は野菜の表面下にある層で、水分の蒸発を防いだり内部を保護する役割を持つ「ロウ状」の物質のことです。

■農薬の定義とは?
農薬は「農薬取締法」の第一条二項で次のように定義されています。
「農作物(樹木及び農林産物を含む)を害する菌、線虫、だに、昆虫、ねずみその他の動植物又はウイルスの防除に用いられる殺菌剤、殺虫剤その他の薬剤及び農作物等の生理機能の増進又は抑制に用いられる成長促進剤、発芽抑制剤その他の薬剤をいう。」

■主な残留農薬の種類
登録されている全ての農薬を記載するにはあまりにも数が膨大過ぎますので、ここでは主に使用されている農薬を10種類のカテゴリに分類し、どのような薬剤がどのような目的で使用されているのかをご紹介します。

(1)殺虫剤:野菜に害を及ぼす昆虫などを防ぐ、あるいは駆除する目的で使用します。
(2)殺線虫剤:野菜の根および組織などに寄生して害を及びす線虫類を防ぐ、あるいは駆除する目的で使用します。
(3)殺菌剤:糸状菌や細菌などの植物性病原菌の有害作用をから野菜を守る目的で使用します。
(4)殺虫殺菌剤:殺虫剤と殺菌剤の成分を混ぜ合わせ、害虫と植物性病原菌の有害作用を同時に防ぐ目的で使用します。
(5)除草剤:雑草などを防ぐあるいは駆除する目的で使用します。
(6)殺そ剤:ネズミ類を駆除する目的で使用します。
(7)植物成長調整剤:植物の生理的な機能に働きかけ、育成を増進あるいは抑制する目的で使用します。
(8)忌避剤:鳥獣が嫌う特定の臭いや味、あるいは色などを利用することで野菜への害を防ぐ目的で使用します。
(9)誘引剤:昆虫類が引き寄せられる特定の臭いやフェロモンを利用して、害虫をある一定の場所に集める目的で使用します。
(10)展着剤:散布した薬剤を害虫などの体あるいは野菜の表面にしっかりと付着させる目的で使用します。

このほかにも、野菜に害を与える害虫や病気などを守るために「微生物剤」を用いたり、薬剤ではありませんが害虫を駆除してくれる「天敵」も「農薬」とみなされています。
なお、園芸用の製品なども「農薬」に分類されますが、家庭用などで用いるハエやゴキブリ退治用の製品については「農薬」には分類されません。

■農薬以外に問題になっている物質
これら農薬以外にも問題になっている物質が、「ダイオキシン」や「硝酸塩」などです。併せて知っておきましょう。

(1)ダイオキシン
ダイオキシンは非常に毒性が強い物質で、微量であっても人体に害を及ぼす危険性があると言われています。ゴミ焼却場などでゴミが燃焼する際に発生し大気中に放出され、やがて土壌に付着することで蓄積していきます。
飛来してきたダイオキシンが、野菜の表面あるいは表皮下層に付着するケースや、土壌に蓄積されたダイオキシンが根菜類の表面に付着するケースなどが挙げられます。

(2)硝酸塩
野菜は窒素を硝酸塩やアンモニウム塩などの形で主に根から吸収するのですが、化学肥料の使用過多あるいは大気中の窒素化合物の増加などによってこの吸収量が多過ぎてしまうことで、本来アミノ酸やたんぱく質を生成するために使用される硝酸塩が消費されず、そのままの形で野菜に留まってしまうということが起こります。硝酸塩は加熱されることで亜硝酸塩となり、人体に入ると発がん性物質などの有害物質が生成されてしまう可能性があります。

残留農薬は本当に人体に害を与える?

農林水産省の消費・安全政策課は、農薬の残留基準値を超えた食品が流通してしまうことはあるが、「一日の許容摂取量」を超えた残留農薬を含む食品を毎日一生摂り続けなければ健康への害はないと考えていると発表しています。しかしこれは、毎日一生摂り続ける可能性はゼロである、あるいは健康への害はないと断言しているものではありません。
前述のように農薬には様々な薬剤が使用されていますので、やはり消費者の私たちからすれば、「がんをはじめとする様々な疾患を招いてしまうのではないか」という大きな不安を覚えるのが自然な感覚と言えるのではないでしょうか。

■農薬の残留基準値と一日の許容摂取量とは?
農薬の残留基準値は一律で「0.01ppm」以下と定められています。また「一日の許容摂取量」とは、人が一生涯毎日食べ続けても健康に悪影響はないと考えられる量のことを指し、通常は1日あたり体重1kgあたりの農薬量(mg/kg/日)で表されます。例として、ある農薬の一日の許容摂取量が「0.1mg/kg/日」である場合、体重50kgの人が1日当たりその農薬を5mgずつ一生涯毎日食べ続けても健康に悪影響はないということになります。
*「ppm」とは「パーツ・パー・ミリオン」の略で100万分のいくらであるかという数値を表記する際に使用します。

厚生労働省が定める「ポジティブリスト制度」とは?

あまり聞きなれない制度ですが、「ポジティブリスト制度」とは、2006年5月より厚生労働省が施行した制度のことです。

厚生労働省のホームページにおいて、次のような記載があります。
「食品中に残留する農薬などが、人の健康に害を及ぼすことのないよう、厚生労働省は、全ての農薬、飼料添加物、動物用医薬品について、残留基準を設定しています。
残留基準は、食品安全委員会が人が摂取しても安全と評価した量の範囲で、食品ごとに設定されています。農薬などが、基準値を超えて残留する食品の販売、輸入などは、食品衛生法により、禁止されています」

要約しますと、生鮮食品・加工食品を問わず全ての食品を対象として、農薬・飼料添加物・動物用医薬品の残留基準値を定め、原則その基準値を超えたものに関しては流通(販売)させてはいけないという内容です。
また、農林水産省は厚生労働省が定めた残留基準に沿って使用基準を設定しており、輸入食品については検疫所で残留農薬の検査を行っています。

なぜ人体に有害な農薬を使用するのか?

農薬の種類や残留農薬について解説をしてきましたが「そんなに人体に有害と言われている農薬を、なぜ使用し続けているのか?」という疑問を抱いた方も多いのではないでしょうか。
ここには様々な背景があるのですが、特に大きな2つの理由について解説をします。

■品質や生産量を保つため
日本の気候は高温多湿であるため、害虫などが発生しやすい環境です。このような気候の元では、農薬を使用せずに農業を行うことが非常に困難であると言えます。
また農作物は、ハウスや圃場など一箇所で集中的にかつ大量に生産されます。もしこのような環境下で一つでも病気が発生すると瞬く間に広がり、甚大な被害を被る可能性が高くなってしまいます。
害虫などが発生しやすい気候である、そして病気が広まりやすい環境である、という理由から、品質や生産量を保つためにも農薬は必要不可欠であると言えます。

■生産コストを抑えるため
農家が持っている圃場は、平均してもテニスコート40面ほどの面積があると言われています。農薬を使用しなかった場合、害虫駆除や除草など全てを人間の手で行わなければならなくなる、と言えば容易に想像がつくかも知れませんが、大変な重労働となります。
ましてや、現在の農業は後継が減ってきて人手不足が常態化していますので、品質や生産量を保ちつつ害虫駆除や除草を人間の手で行うことは、不可能に近いと言えるでしょう。
生産量を極端に減らすなどすれば不可能ではないかも知れませんが、そうなると今度は生産量が維持できず、今までのように私たちの元へ野菜が届かなくなる、値段が高騰する、引いては日本の経済にも大きなダメージを与えてしまうことになりかねません。

これらの理由から、「日本の農業には農薬が必要である」ということが言えます。
近年では「無農薬野菜」なども増えてきてはいますが、やはり上記の理由を踏まえて考えた時に、有機栽培や無農薬栽培はリスクを伴う生産方法であると言えるかも知れません。

農薬を使用せずに野菜を栽培した場合の生産量の変化

少し古いデータではありますが、非常に興味深い調査結果が発表されていますのでご紹介します。その調査とは1993年に社団法人日本植物防疫協会が行った「農薬を使用しないで栽培した場合の病害虫等の被害に関する調査」で、次のような結果が報告されています。
「作物名」→「推定収穫減少率(平均)%」の順に記載しています。

もも 100%減
りんご 97%減
キャベツ 63%減
きゅうり 61%減
水稲 28%減
小麦 36%減
大豆 30%減
だいこん 24%減
トマト 39%減
ばれいしょ 31%減
なす 21%減
とうもろこし 28%減

いかがでしょうか。これらは農産物のほんの一部ですが、調査結果だけを見ると「もも」に関しては全く収穫できなくなるということになってしまいます。
これだけ収穫率が下がる可能性があると、先ほどもお話ししました通り消費者である私たちの元へ農作物が届かなくなる、値段が高騰してしまう、日本の経済に打撃を与えてしまうというリスクも現実的に見えてきます。
また、生産量の低下を補うために輸入を増やすことで、今度は海外で生産された農作物や食品に対する不信感(例:2009年の中国産餃子や冷凍野菜の問題など)から、食物に対する不安が増長されてしまうといった懸念点も挙げられます。

残留農薬2

ではいったいどうすれば良いのでしょうか

残留農薬は人体に害を及ぼす可能性がある、しかし日本の農業には農薬は必要不可欠である、では私たちはいったいどうすれば良いのでしょうか?
私たちが安全に農作物を口にできるようになるには、残留農薬が限りなくゼロに近づけば良い訳ですから、答えは「残留農薬をきれいに洗い落とすこと」。これが出来れば良いのです。
私たちの農薬(残留農薬)との付き合い方は、今、大きく変わろうとしています。

自分や家族の健康管理に「ベジセーフ」

今回は残留農薬についてのお話しでした。日本の農業には農薬が必要不可欠であるとは言え、日々の健康管理や栄養管理のためにも、食材の安全が気になっているお母さんは多いのではないでしょうか。
実は野菜や果物には家庭の水道水だけでは落としきれない残留農薬や添加物がついています。こういった農薬や汚れをきれいに落としてくれるのが、野菜洗い専用水の「ベジセーフ」です。
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さらに、人体に有害とされる合成界面活性剤を一切含まず、油分と水分を混ぜ合わせる効果 (界面活性効果)をもつため、スプレーを吹きかけるだけで、野菜に付着した残留農薬やホコリ展着剤などの汚れを素早くベジセーフが取り込み、物体の表面から分離させることができます。

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